てこと歩む

まさかあの穏やかな川が溢れるなんて

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一瞬で宝物がゴミになってしまう時がくるなんて、あの日まで誰が想像したことでしょう。

福島県いわき市では、一昨年の台風19号による夏井川等の氾濫に伴い、約1,300haが浸水し、約6,000世帯が罹災するなど甚大な被害が発生しました。

特に被害の大きかった地区の1つはここ平窪地区。
市内の中心地から車で5分と利便性も良いことから約3,000世帯8,000人が住む住宅地で、学校や養護施設、介護施設も多くあります。

その地域の広範囲が浸水し、多くの方が避難生活を余技なくされました。



小さな力で、大きく物事を動かす
「テコノチカラ」



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自宅の2階等で在宅避難を継続する方も多く、被災者の心身の健康被害や孤立によるコミュニティの喪失も懸念されました。そんな中で、少しでも一息つく場所を提供できたらと、地元の有志や災害支援団体からひきつぎ、令和2年2月に平窪地区のメイン通り沿いに交流サロン「てこてこ」をオープンしました。

当初は、子どもからお年寄りまで毎日50名以上が集い新たなコミュニティができつつあった矢先のコロナ禍。

何よりも向かい合って話をすることを1番大切にしたいわたし達にとって、集まることが出来ないというのは当初とても頭を悩ませましたが、それでもあゆみを止めず、スタッフで話し合いその中で出来る方法を探し続けました。

数か月間、個別支援のみを行っていた時期を乗り越え、わたし達だからできる活動を再開し、平日毎日9時~16時までサロンをオープン。

より丁寧に、必要な人に必要な支援が届くように、世代間の交流はもちろんの事
対象者ごとのイベントも定期的に開催しています。

サロン活動を始めて早1年。住民さんの特技を生かしたイベントや、地域のお母さんに協力して行う交流会も日に日に増えて、逆に私たちが支えられる事ばかり。

今後は、そんな住民さんひとりひとりが輝き、この地で安心して暮らすことができる住民主体の<居場所>をつくるべく、この平窪地区の未来を今、皆で創っていけたらと思います。

もうひとつの支援のカタチ

全国で様々な災害が起きる昨今。地域の方々に寄り添ってきた私たちならではの目線で、可視化できないかと考えまして、令和元年東日本台風におけるいわき市平窪地区の発災〜現在までをまとめてみました。

ご存知の通り、どこの地域も災害直後は様々なメディアに取り上げられ多くの支援が集まります。 しかし、時と共に忘れられていくのが現状です。

一時的なモノだったり、目に見えるカタチの支援や復興の姿にだけ重きを置かれる事が多いですが、私たちはそのどれにも当てはまらない目に見えない支援を継続していくことこそが一番必要だと感じております。

災害は、自分か紡いできた大切な人との〈つながり〉お隣さんと築き上げてきた〈つながり〉 地域が大切にしてきた〈つながり〉を一瞬で壊してしまいます。

建物も生活も全く元どおりにはなりませんが、なんとか暮らしていけるようになったとしても心に負った傷や失った思い出やあの人との関わりは二度と返ってはきません。

だからこそ、こんな支援のカタチがあるんだと今、多くの方に知っていただけたらと思います。知ることで、次の災害に備えたり、身の回りに起きた際に先々を見据えた動きが出来れば私たちの活動もより意味を持つことになります。

また、災害に遭う前にこれらを知っていたら今よりも少しだけ自分の心に素直に目の前の人に優しく今あるものに感謝して生きる事ができるのかもしれません。

てこ冊子

川とともに生きる

この町で

川とともに

生きていく

これからも小さな力で物事を大きく動かすことができる”テコ”のように、みなさんがこの町に住み、喜びで満ちた日々を送れるように、繋がったご縁に感謝し、引き続き寄り添った活動をしていければと思います。

2020年10月12日
一般社団法人Teco

水害地の記憶を記録にし、教訓を生かすことができたらと
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